りすぺくつしたい

歴史とか自分のルーツとか。ちょっと考えてみたい、少し阿呆な奴が生息しておりまする。

アインシュタインでなければ許されない人達。

皆さまこんばんは。


NHKなんかでもよく取り上げられていて全国的にトレンド?な話題。


「自閉症スペクトラム障害(Autism Spectrum Disorder)」。


三浦半島でもお話を聴ける機会があるらしいぞ、いうのがございまして。
ちみっとだけ傍聴させて頂いてきました。


いあいあ、凄かったでする。


何が、と言いますと
皆さんお話のレベルが高い高い!


京都大学で現在おさるの研究施設があるんですが
その最新の研究成果がポコポコ茶飲み話に出てきたり


注意欠陥多動性障害(ADHD:Attention Deficit Hyperactivity Disorder)とはなんぞや、なんつう高度で難解なお話がすらスラスラっと流れるように素人へ分かり易く解説されちゃったりとか。


テレビなんかではテンプレ的に
「漢字が書けない」とか「人前では緊張して動けなくなる」
なんつう


「ようわからんが可哀想な人達」みたいなノリばっかり強調されとるようで
苦々しく視聴してたんですが


実際にお話を生で聴かせて頂くと、
ただただびっくりでするよ、もう。


何に一番驚いたと言いますと


この方々


自己評価が


とんでもなく低空飛行


制空権とられちゃってる領域を航空する民間機並みに低空飛行


例えば、
とある分野の障害児教育について門外漢にサラサラっと分かり易く五分で説明できる。



これ、たったこれだけでも
既にものっそい尋常じゃないスキルじゃないですか?


お薬やら医療機器なんかだって、
ベテランのお医者様やら薬剤師さんが患者さんに分るように説明するの、
四苦八苦なんてよくあるでしょ?


んで逆ギレちゃってう~っかり


「素人はこれだから…!」


禁断の発言漏らしちゃって大炎上


よくありますよね?


一般ぴーぽーが知らないことを「その場で大雑把にサクサク語れちゃう&理解してもらえちゃう」


実は滅茶苦茶高度なスキルじゃないですか?


凄いよこの方々っ


な~の~に、



「僕等みたいな発達障害は誰もがアインシュタイン級の天才だ、みたいな扱いを受けるのが苦しくてたまらない


という悩みを皆さん少なからず抱えてらっしゃるようで…。



…。



う~む。


いあ、
怒られちゃうかもしれませんが


凄い方々だと思いますよ、実際?


これが身体障害の方々であったら


「俺達障害者様だぞっ!
歩けないぞっ、見えないぞっ、聞こえないぞっ。
どうだどうだ♬そこのけそこのけ」


な~んて、簡単に天狗さんに祭り上げられちゃう危険性、ありますもん。
残酷な言い方させてもらいますと、
それで儲けたり美味しい思いをしたい健常者の方々が


何重にも包囲網を敷いて
取り囲んじゃってるわけなんですが


(胃が痛い…)




閑話休題。



とにかく
身体にハンデがある方ならば


「見えないけれど何かオシャレ」
「手が動かないけれど何か描ける」
「聴こえないけれど何かミュージシャン」


これだけで「アンタ天才」とチヤホヤされちゃう向きがありまして
(残念なんだかチャンス到来なんだか)


それで結構皆さん毎日前向きだったりするんですが


けれど


精神的・知的な障害を持つ方々には
必ずしもそうはならないみたいだなぁ、というのを感じました。


上手く言えませんが


「僕等程度は秀才でも天才でもないんだ」


という


ところに何処をどうやっても還ってきてしまう
逃れられない苦しみの輪廻の中にいらっしゃる、とでも申しますか


何処までいったら「天才」として安心してもいいの?


という問いかけがその場にてございまして
お返事はと記しますと…




ノーベル平和賞を受賞出来たならば…生きていても許されるかも





う、うぉう。




世界的に人類に貢献したアインシュタインさんでもダメっぽい
やっぱり原子爆弾はダメっぽい


多分この方の中では
きっと


おんなじ平和賞受賞者でも
マザーテレサ級の自己犠牲と献身の人でないときっと評価されない



これは
生きづらいだろうなぁ


Eテレのテンプレ番組を
「ケッ」とか鼻くそほじって(失礼)消しちゃうような
具体的には僕みたいなちゃらんぽらんに
此処まで分かり易い、伝わりやすいお話をナチュラルになさってる



それだけでもものっそい才能なのに。



その上お子さんがいて子育て奮闘中だとか
お仕事を持って頑張ってらっしゃるとか


別の障害を持っている人達だったら
とっくに


「俺等は一般人とは違うのさ♬」


とかサリンを造らない麻原彰晃レベルなのになぁ…。



(えげつない例ですみません。
でもマジそういう向きがあるんで)



話変わりまして


三月のライオンという将棋漫画がございまして
ちょこちょこ読ませて頂いてたんですが


この悩める若き天才棋士も
た~ぶ~ん、


自閉症スペクトラム障害(ASD)
もしくは僕が勉強させてもらっている
人格障害(Personality Disorder)的な要素を
かなり包含しているんじゃないかと思います。


ASD=先天的(遺伝的な要因)
PD=後天性(生まれてからの環境)


という風に乱暴なくくりをさせてもらっとるんですが


とにかく
この主人公君も
めったくそに自己評価が低い


中学生でプロ入りしたような天才なのに
七転八倒しながらもプロの世界でやってけているのに


「僕が死んでちょっぴりでも世界が良くなるなら喜んで生贄になる」


とか素で考えている


それだけなら美しいんですが


死ぬ前に稼いだお金を困ってる人に受け取ってもらおうとか
明日殺されちゃう理不尽な身の上なのに


最期の一日にやることは喜捨だったりして


そういう、痛ましくて読んでられんような夢をナチュラルにみてしまう


漫画にしてもひどいなぁ
羽海野チカさん、相変わらずキャラ設定かっとんでるなぁ


とか思ってたんですが



羽海野さんが分っていてこの主人公(桐山零君)を描いてらっしゃるとしたら
とんでもない作品だなぁ、と改めて思わされました。



…。



またしてもお話が明後日の方向へいっちゃいましたねw


(それがこのブログの味だとほざいてみる


因みにこの「三月のライオン」
あちゃこちゃに幕末やら戦国時代の鎧装束やらが散りばめられていて
(将棋ですからそういう要素はとても嬉しい)


そっちが好きな方にも入り易いんじゃないかなぁ、なぞと宣伝してみます。



毎回毎回ブレブレなりすぺくつでした(お粗末)

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